こんな疑問にお答えします。
会社員をやっていれば、誰にでも気の進まない仕事があると思います。そして、それを後回しにしてしまう人も多いでしょう。
私も以前は同じ悩みを持っていました。
本記事では、仕事を後回しにしてしまう『理由』と『その対策方法』について、詳細に解説していきます。
この記事を読むことで、後回しにする仕事の特徴と原因を理解することができます。
そして、記事で紹介する後回しにしないための具体的な方法を実践することで、後回しの癖を直すことができます。
仕事を後回しにしてしまう2つの理由
後回しにしてしまう仕事には次の2つの特徴があります。
①怖さを感じる仕事
②イメージできない仕事
それぞれについて、なぜ後回しにしてしまうのかを解説していきます。
『怖さを感じる仕事』を後回しにする理由
怖さがある仕事とは、例えば、『怖い』または『苦手』な上司に確認が必要な仕事などが挙げられます。
仕事で怖さを感じると言えば、ほとんどがこれに当てはまると思います。
人は恐怖を感じると、なかなか動くことができません。
テレビ番組などで、バンジージャンプをなかなか飛べない芸人さんの映像を見たとこがあると思います。まさにあれです。
怖いから動けず仕事を後回しにしてしまうのです。これは人間の本能ですね。
『イメージできない仕事』を後回しにする理由
続いて、イメージできない仕事を後回しにする理由ですが、これは単純です。
頭の中でイメージできないと何をしたら良いのかわからず、なかなか仕事に取り掛かかれないのです。
そして結局、イメージができる(やったことがある)仕事を優先するようになり、後回しにしてしまうのです。
ここまでをまとめると
後回しにしてしまう仕事の特徴と理由は
①怖さを感じる仕事
→怖くて動けない
②イメージできない仕事
→進め方を頭の中でイメージできない
となります。
ここまで、後回しにしてしまう理由を説明したのは、まず原因を知ることが大切だからです。
原因がわかれば、どんなことでも対処できます。
では、どうすれば後回しにしないで済むのでしょうか?
『怖さを感じる仕事』を後回しにしない方法
怖さを感じる仕事を後回しにしてしまう原因は、『怖くて動けない』からでした。
なので、この『怖さ』を何とかしてあげる必要があります。方法は以下の2つです。
①怖さを薄めること
②怖さをなくすこと
それぞれについて解説していきます。
怖さを薄める方法①
例えば、理由の説明でも挙げた、怖い/苦手な上司への確認に恐怖を感じて動けないとします。
しかしここで、一度落ち着いて考えてほしいのです。
『締め切りに余裕がある今のうちに確認してもらう場合』と『後で締め切りぎりぎりになって確認してもらう場合』では、どちらが怖いでしょうか?
そうです、圧倒的に後者の方が怖いでしょう。説教をされる可能性が高くなるからです。
相対的に見て『後よりも今の方が怖さは小さい』と考えて怖さを薄めましょう。
怖さを薄める方法②
もう1つ怖さを薄める方法として、『マクロな視点を持つ』方法があります。(マクロとは「大きい」「長い」を意味します。)
マクロな視点には『時間』と『空間』の2つの視点があります。どちらも使うことをオススメします。
■時間のマクロな視点
ここで説教されたとしても、それは一生(80年)の内の数分間の出来事であり、長い目で見ると大したことない出来事と考える。
■空間のマクロな視点
ここで説教されたとしても、この会社、日本、世界への影響は1mmもなく、広い目で見ると大したことない出来事と考える。
このように、説教されることを大したことないと考えて、怖さをどんどん薄めましょう。
このマクロの考えは、怖さや緊張を感じた時に私も非常によく使います。少し心が落ち着くのでオススメです。
上記の2つのマインドで怖さを薄めて、自分に対して動く後押しをしてあげましょう。
怖さをなくす方法
2つ目の方法は『怖さ』そのものをなくすことです。
そもそもなぜ、その上司を怖い/苦手と感じるのかというと、その上司から説教されたり、自分の意見を否定されたりするからです。
では、説教や否定をされないようにするには、どうしたらよいのでしょうか?
それは、安心して仕事が任せられる『仕事ができる人』になればよいのです。
上司に認められれば、説教や否定は少なくなります。すると、確認してもらう際の怖さもどんどんなくなっていきます。
「いやいやそんなこと言っても、そんなにすぐに仕事ができるようにはならないよ」と思う方がいるかもしれません。
確かに簡単ではありませんが、『ある1つのこと』を身に付けるだけで、仕事はできるようになります。詳細は以下の記事を読んでみて下さい。
『イメージできない仕事』を後回しにしない方法
イメージできない仕事を後回しにしてしまう原因は、『進め方を頭の中でイメージできない』からでした。
この対策は非常に単純で、進め方をイメージできるようにすれば良いのです。
その方法について解説していきます。
仕事を分解し見える化する
進め方をイメージするには、イメージできるところまで、ひたすらに仕事を分解していく必要があります。
どのように分解するのかというと、その仕事の『スタート』から『ゴール』までの、やることをひたすらに書き出していくのです。
しかも、かなり具体的な行動まで書き出すようにします。
どんな感じかイメージできるように、実際に書き出してみますね。
例えば、出張の報告書を作成する場合、以下のように分解して(書き出して)いきます。
【仕事の分解例:出張報告書】
■フォーマットを用意
・出張報告書のフォーマットがあるか○○さんに確認する
・○○さんが知らない場合は、上司に確認する
・フォーマットがある場合は、それを使う
・フォーマットがない場合は、前先輩に見せてもらった別の報告書をベースにする
・フォーマット完了
■大枠を考える
・出張報告書を書く目的を自分で考える
・目的を軸にどういう章立てにするかを考える
・用意したフォーマットの内容も参考にして、章の題目だけを書いてみる
・この時点で、上司に大枠があっているか確認しに行く
・指摘があれば修正する
・章立て完了
■詳細を書いていく
・出張の際に書いたメモと頂いた資料を用意する
・各章に関連しそうな部分をマーカーでチェックする
・1章(例えば結論)からチェックした部分を参考に書いていく
・同様の手順で○章まで記載する
・読み返して話の流れ(ストーリー)が問題ないか確認する
・誤字脱字を確認する
・作成完了
■確認してもらう
・上司に確認してもらう
・指摘あれば修正する
・確認完了
■回覧する
・回覧用紙を貼り付けて、チームメンバーに回覧する
出張報告書の仕事完了
ここまで書き出していくと、仕事の進め方をかなり具体的にイメージできると思います。というか、後は書いたとおりに仕事を進めるだけで良いため、あまり考える必要がなくなります。
このように、仕事を『分解』『見える化』することで、仕事に取り掛かるハードルが非常に低くなるのです。
今の自分がわかる範囲で、書き出していく(分解している)だけでよいので、作業としては非常に簡単ですよ。
しかし、実際に書き出していくと、どこかで詰まる(具体的な行動が書き出せない)こともあります。
イメージできない仕事なので当然といえば当然です。
しかし逆に考えると、書き出すことでその詰まる(わからない)部分を明確にすることができます。
わからない部分がわかったら、そこを調査・質問することで明確にし、また書き出していけばよいのです。
まとめ:仕事を後回しにしてしまう2つの理由
仕事を後回しにしてしまう『理由』と『その対策方法』について、詳細に解説してきました。
おさらいすると、以下の内容になります。
■怖さを感じる仕事
理由:怖くて動けない
対策:①マクロな視点で怖さを薄くする、②仕事ができる人になり怖さをなくす
■イメージできない仕事
理由:進め方を頭の中でイメージできない
対策:やることを書き出して仕事を分解・見える化する
今回紹介した、対策はどれも簡単に実践できる方法になります。なので、気の進まない仕事があったときには、ぜひ試していただければと思います。